微笑みの国タイランド
タイは「微笑みの国」と呼ばれている。
タイでは言葉より微笑みのほうが重要視される習慣がある。
日本人は無表情で挨拶言葉を言う人が多く見られるが、
これはタイ人の考えでは大変失礼なことだと考えられている。
タイでは挨拶の前にまず微笑み、それから挨拶の言葉が出てくる
のが一般的であり、タイの大切な常識のひとつである。
タイ語の「こんにちわ」は「サワッディー」であるが、この言葉は
日本人ほどは頻繁に使用しない。ただ微笑みあうだけで別れて行く
人たちもタイでは多いのだ。
タイのサワッディーは学校で生徒が先生に対して使うくらいのものであり
普段の生活ではあまり使われていない。
それからタイには挨拶するときにワイという合掌をする習慣があるが、
これもあまり頻繁には行われない。
日本人はいつでもどこでもワイをするので知識のあるタイ人の
顰蹙(ひんしゅく)をかっているほどである。
例えば日本人はパタヤのオープンバーなんかでもワイを連発して
それはそれで受けてはいるが、常識のあるタイ人たちはこれらの
無作法な日本人たちを冷ややかな眼で見つめている。
ワイの手の合わせ方と頭の下げ方の位置は、自分と相手との関係によって
様々であるが、基本的には目下の方から先にし、
学校では生徒や学生が先生に対して、
子供は出かける前と帰りに親に対してする。
しかし、それらと、お寺の建物や仏像、
道端や屋敷にある祠(ほこら)、僧侶などに対してする
以外は、毎日出会う人に対してはワイをしない。
このワイに対する日本人の「常識」は間違っているので注意が必要である。
kiyoshi matsui from Khonkaen, Thailand